エドワードについてノーアが歩いて行く。ノーアが距離を開けると、エドワードが立ち止まって近寄る。そして、二人揃って歩き出すが、またノーアが離れだす。しばらくそうしていたが、エドワードがたまりかねたように振り返り、手を差し出す。
「ごめんね。ダマして入り込んで・・・」
「別に、ダマされてるなんて思ってねえ」
「だって私、どうして追われてたか、話してない」
「オレだって、聞いてないよ」
「・・・・・・・・・・」
「相手の心が見える力なら、欲しがるヤツはいくらでもいるさ。特に今のこの国には」
「私の力、信じてくれるの?」
「・・・見えたんだろ?オレの中に」
ノーアは小さく頷いた。
「それが真実さ」
歩き出したエドワードについていこうと、ノーアが歩き出す。と、軍人の一団が列を組んで二人の脇を走り抜けていった。市内では、あちこちで紛争が起きており、鎮圧のために軍は殺気だっていたのだ。ドンッとノーアが突き飛ばされる。軽い悲鳴をあげ倒れそうになるノーア。それを振り向きざまに抱き止めるエドワード。自然に抱き合う形になった。
「大丈夫か?」
そう言葉を掛けると、ノーアはエドワードの胸元に顔をうずめ、エドの左手に自分の右手を絡ませてきた。
「ノーア・・・」
ノーアはさらにしがみつくようにエドワードにもたれかかる。エドワードはそれを支え、そっとノーアの背に手を回した。
「!」
と、突然ノーアが顔を上げ、エドワードを見つめる。
「・・・・・また、何か見えたか?」
「・・・本当はね。寝ている時の方がよく見えるの」
「そうか・・・・」
「あなたの本当の心を見ることができるのよ」